ψ桃子の妄想日記〜第4弾〜

妄想日記〜第2、3弾〜の続きです。読み返したい人は↓からど〜ぞ♪
第2弾〜出会い〜 第3弾〜勇気〜


一ヵ月後かぁ〜♪先生何くれるんだろう・・・




とは言ったものの・・・小学生へのプレゼントって何がいいんだ?
さすがに、あそこまで言ってチョコとかクッキーを渡すってのもなぁ


3月・・・ある日の放課後
「センセェ、ねぇねぇ!!マイハっちにプレゼント返すって言ったんでしょ?」
「ん?あぁ〜嗣永か・・・そういや言ったっけな?」
「えぇ!?何言ってるのよ先生っ!!舞波ちゃん楽しみにしてるんだからねぇ!!」
いや・・・覚えていますとも。お前らの前で恥ずいやないかっ!!
と思いつつも頭の中はプレゼントの事でいっぱいになってしまっていた。


「ちゃんと舞波ちゃんのプレゼント用意しとけよー!!」
「そうだよー!!」
バタバタバタ・・・
「おい、先生に敬語を使えって言ってるだろー!!ってもう教室出てるわ。。。」
さーて、どうしようかな・・・
毎日のように石村の顔見てるけど、あれからはいっつも笑顔でいるんだよな。
ホントこの1年間、このクラスもってきたけど今まで感情を表に出さないコだったからな。
チョコもらえるって事よりも、そっちが嬉しかったんだけどな。石村は真剣みたいだけど・・・


よし!!いっちょがんばってみるかっ!!




そして1ヶ月後の14日・・・
「せんせっ♪放課後教室で待ってるね♪」
休み時間に石村がオレに小声で言ってきた。
「・・・ぁ、石村。今日、これから出張なんだよ。ごめんな。」
「ぇ・・・そっか・・・」
がっくりとしたように顔を下に向ける石村。
「ぁ、卒業式の時・・・そん時に・・・いいか?」
「・・・うん!!楽しみにしてる!!」
頬を赤らめて嗣永と夏焼のもとにパタパタと走っていく。。。


「どう?来てくれるって!?」
「うーん、何か先生これから出張みたい。」
「えぇー!!何それ意味分かんない!!」
「そうだよ!!もっと何か言ったらよかったじゃん!!」
「うーん、でも卒業式の日にプレゼントくれるって言ってたし・・・」
「・・・んー、何か・・・ねぇ。」
「ねぇ・・・舞波ちゃんがそれでいいならいいんだけど・・・」
「ワタシ、楽しみに待ってるから大丈夫だよ。」




卒業式・・・
無事、卒業式を終え・・・グラウンドに集まる卒業生。
「先生!!これで写真撮って〜♪」
「おぉー!!っておい嗣永!!普通、こーゆー時って先生と一緒に撮るんじゃないか?」
「えへへ〜いいじゃん、そんな事〜♪はい!!」


そんな会話をしていると・・・そうあのコが近づいてきた。
「せんせ・・・」
「ぉ、石村か。卒業おめでとう。もうすぐ中学生だな。がんばるんだぞ!!」
「うん、がんばる。あの・・・せんせ。。。」
「ん?何だ?」
「ぇっと・・・あのぉ」
「・・・ん?」
「ぃゃ・・・そのぉ、あの」
「分かってるよ。この前言った、あれだろ〜」
「ぇ、・・・うん!!」


オレはポケットに手を突っ込みながら・・・
「石村、ちょっと目ぇ瞑って・・・」
「え!?」
「めーつむって・・・」
「う、うん・・・」
顔を真っ赤に染めて石村はそっと目を閉じた。
オレはポケットから石村のために買ったプレゼントを取り出し、そっと石村の首に巻いた。
「はい、いーよ。」
「・・・え?ネックレス?」
石村は自分の首にかかってるネックレスに手を当てジーっと見る。
「うん、ちょっと小学生には似合わないかもしれないけどね〜あはは。石村にはもっと自分に自信持って欲しいし。それと、石村はかわいいんだから、オシャレしたらモテモテだぞぉ!!」
「・・・」
「・・・あれ?どうした?気に入らなかった?」
「違うの、違うの・・・先生がこんなのくれるなんて思ってなかったから。。。ワタシ、ワタシ・・・」
「ど、どうしたんだよ・・・」
「あの、嬉しいです。ももちゃんとかみやびちゃんと話してて、どーせクッキーとかになるんじゃないのぉ。とか言われてて・・・だから、こんな・・・こんなのもらえるなんて思ってなくて・・・」
「そっかぁ〜。気に入ってくれた?」・・・あの二人。後でしばいてやる!!
「ぁ、はい!!本当に嬉しいです。ありがとうございます。ぁ、でも本当にこれワタシがもらってもいいんですか?」
「あぁ、石村が一生懸命チョコ作ってくれたからな。オレも石村が喜んでもらえるように探したんだよ。」
「・・・先生」
「ん?何だ?」
「先生・・・好きです。大好き!!」
「ぇ・・・」
「返事はいいです。分かってます、小学生なんて相手にできないですもんね・・・分かって・・ます」
「いしむら・・・」
「あのぉ!!あのっ!!・・・先生」
「ん?」
「ずっと・・・ずっと、好きでいて・・・いいですか?」
「ぁ・・・ぇ、そんな事言われると照れるな・・・」
「あはは〜♪それじゃセンセッ!!」
「ぁ、おぅ。」
「また・・・来ますね。センセッ、さようなら」
振り返ってパタパターと走り出す石村・・・


「石村!!」
急に名前を呼ばれてビックリしながら振り向く
「いし。。。舞波!!」
「ぇ・・?」
オレは舞波のもとへ行き、体勢を低くした。
言葉のいらない世界、そう・・・二人だけの・・・
オレは舞波の顔を近づけた。舞波は少し戸惑った様子をしかけたが、涙目になっているその瞳をすっと閉じた・・・















以上で舞波編・・・終了です。
おいらのできる限りの作品を作りました。
感想をいただけると嬉しいです。ご愛読していただきましてありがとうです。